明朝

全、きみに告ぐ

2020-01-01から1年間の記事一覧

#tanka (11)

#tanka (10)

#tanka (9)

よるのすきまに短歌を十首(#tanka)

高架下キムカル食らう朝帰りムードのかけら転げアルミ箔 終電の二時間前に別れては一駅乗ってスタンプ送る 「飲みますか?」聞かない間柄10cm 一粒交わすミントタブレット バストイレ別のお部屋がいいよねとではもういっそ試しませんか キャンドルの熱さくら…

綿と海

明日は5時半起きなのに映画を観てからというもの、とてつもない気持ちになってしまって眠れない。ということをただただ書きたいと思う。 映画「寝ても覚めても」をみた。断トツだった。どの言葉で切り取ったとしてもどのような言葉を尽くしても足りないと感…

#tanka (8)

正しさを求めて

書けないことも書きたかったことも、それでもまだ書きたいこともあるような気がする。 カネコアヤノとグッナイ小形ばかり聴いていた十数日間を超え、何かを取り戻しながら、久しぶりにかける眼鏡のフレームを愛おしく、同時に疎ましく思っている。帰る前日「…

#tanka (7)

窓の外は雨、絨毯には毛玉

八月の3日間が起こるのかそうでないのかは、私と君と遠くの誰かの判断にかかっています。渋谷の街は何度歩いてもどれが道玄坂なのか分かりませんが、喫茶ライオンへと登っていく百軒店の坂とゲートは過ぎるたびに心がおどります。三月の5日間、九月の3日間、…

#tanka (6)

線を目前に踊る

プリーズ、ステイ、ビハインド、ザ、イエローライン。 よりそいホットラインはいつ何時もつながりません。誰のためにこの電話線は開かれているのでしょうか。生をやめたい人にはPCOPに取り組む余裕すらないということを身を以て知る。声を聞きたいと思う特定…

#tanka (5)

関係性が切れるということ

保とうと、保てると、保ちたいと思っていたものが唐突に切れるととても遣る瀬無くなる。お元気ですか、いまはどの辺にいますか、そちらでも雨は降っていますか。もう連絡を取ることも今世で会うこともないんだろうと思ったとき頭の中にVOIDのワンフレーズが…

いつか助けてもらったことのある人の苦しそうな姿を目にしたとき私はその人にもらっただけのぶんをいま返すことができるのだろうかと思ったりしている木曜の夜はどうも金曜っぽい。Googleストリートビューでウランバートルを散歩してもいいししなくてもいい…

日記と、『天気の子』を観た話

新しいオレンジのにおいの隙間に少しだけジャックダニエルの甘いにおいがしたような気がする。マッチ箱は久しぶりに擦られる日までに頭薬を擦り切らしていて火をつけることはできず、関係性の彼岸は近かったことがよくわかる。一人で涅槃に行くのは好きにし…

2019年5月26日 春の沙弥島は青く

#tanka (4)

#tanka (3)

#tanka (2)

いつか聴いたような曲が聞こえる、もう眠り方を忘れた。分かったから季節を歌わないで、と縋ってみるのは水路の隅に咲く濡れた花か草だけれど、するりと抜けていったそれを追うことはもうしない。それより久保田のミルクアイスキャンデーが食べたい。さりと…

#tanka

あまりにもあまい

そう明るくない川沿いの道を歩いていると水辺からちゃぽんと何かが跳ねる音が聞こえました。魚でしょうか、それともうさぎでしょうか。バランスのよい短歌や文章を読んだときに感じる「バランスいいな」はそれ以上でも以下でもないように思えてしまって、自…

書き殴る、をする。

卵豆腐とプリンが同時に食べたくなった。相変わらず見境がないですね、という声。夜が朝になるころにするお別れに際してまたね、と言って振り返ったそこにはバイカルアザラシしかいませんでした。目が怖い。すーすーする化粧水を塗ってあげるからどうか許し…

2020年4月23日 不安な夜は

あるとき以来聴けなくなってしまっていた曲がある。iPhoneに入れていて聴こうと思えばいつでも聴けるのに、イントロを数秒再生するといつも親指で再生ボタンを止めてしまう、を繰り返していた。その曲を今朝、ふと思い立って聴いた。5分間目を閉じながら聴い…

2020年4月21日 粉を溶く

冷えたコーヒーをすすりながら本を読んでいる。昼も夜もやることはそう変わらない。散らかった机にはピンクのマニキュアの瓶とシオランの『生誕の災厄』が隣り合って並んでいる。その隣にはリップクリーム、そのまた隣には体温計。

2020年4月20日 波音

出町柳でも北野白梅でも高野でもいいからアイスティーが飲みたい。似合う季節と似合う夕方をくれよ。さておき、海の恋しさに気づくような春だった。ふと思い出すのは雨の日の高松港や芋けんぴの入った袋についた水滴や直島の港から見た北斗七星や人から借り…

2020年4月19日 始発電車の音を合図に

朝が来たら終えるのは人生でも睡眠でもなくZoomです。私のマイクが朝の訪れを拾った瞬間、Surfaceを閉じるときが来たと言えるでしょう。 今日は履修の修正と追加をした。落選した科目はなし。昨年度取りこぼした科目と必要な科目が間違いなく入っているかの…

2020年4月15日 夜、葉桜は消灯22時

忠霊塔の奥にある石碑の文字を全文解読しながら日を暮らしたころには暗くなっていた。貴い話をいくつかした気がする。家に帰って手を洗っていたら内容を忘れてしまうこの感じは、心地いいときの典型かもしれない。

papabubbleキャンディー(お祝いMIX)を食べながら

◻︎水星 tofubeatsが好き。急速に巡り始めた血に合わせて「ふめつのこころ」、静まり始めた瞬間には「水星」を。冷やされていく心は朝起きてコップ一杯飲む水みたいで心地よかったよ。 ◻︎誰かのことを知ること もう私たちは誰かの名前を検索窓に打ち込むだけ…

かわる

ショッピングセンタームラハマもダイエーもリブロードも高野のミスドも出町柳のTSUTAYAもなくなり喫茶ライオンは全席禁煙になった、いつの間にか春が来ていた