明朝

全、きみに告ぐ

関係性が切れるということ

保とうと、保てると、保ちたいと思っていたものが唐突に切れるととても遣る瀬無くなる。お元気ですか、いまはどの辺にいますか、そちらでも雨は降っていますか。もう連絡を取ることも今世で会うこともないんだろうと思ったとき頭の中にVOIDのワンフレーズが流れて来て、少しだけ悔しくなりました。友達でもない恋人でもないもしかしたらもう二度と会うこともない。もう二度と会うこともないと分かってたら別れ際もっといい表情をしてみせたのになと恥ずかしげもなく思いながら、そうもいかないから光を見出そうとするんでしょうね。今晩はAmazon musicの2月のプレイリストからA Tribe Called Questを聴くことにします。Can I Kick It?はLou ReedのWalk On the Wild Sideをサンプリングしてたんでしたっけ。昨年の12月から毎月Amazon musicでその月に聴いた音楽をまとめるプレイリストを作るようになった。まとめるといっても思い出したときにプレイリストに追加するから曲数は増えていくばかりで、毎月大体70〜120曲くらいがおさまるようになる。プレイリストを見返すとその月に会った人の顔が浮かんだり、曲をおすすめしてもらったときの会話とシーンが思い出されたりする。カレンダーみたいなプレイリスト。あの街を歩いた音楽。終電を迎える駅のホームで半ば踊りながら聴いた今夜はブギー・バック。丁寧な暮らしも鮮やかな毎日もないけれど、音楽にだけは彩られていたのだと思いたくなるし、思ってもいいんじゃないかと思う。オレンジ色のチョウチンアンコウはテーブルランプのように勉強机を明るいほうへと連れて行きます。こう書き連ねてみてもタイトルにそぐうような高尚な言葉は紡げそうになく(そんなもの書けた試しがない)、本日は休業するべきだということだけがありありとわかります。

 

深夜営業のファミレスは開きましたか。また夏が来ます。