明朝

全、きみに告ぐ

2023-01-01から1年間の記事一覧

2023/12/17 1:11

首と耳の隙間に風が吹くように、寂しさが訪れた。ぱたり、むくり。なか卯のいくら丼が美味しそう。深夜、お腹空いたねと言いながらつないだ手を片方のポケットに詰め込んで、歩く人たち。ふたり。夜更けの泡がぷちぷちと弾けるように朝が訪れる。しずかに朝…

2023/12/09 22:40

なんでもない(というのはまったくの嘘である)ことを思い出した。数日前に知人と賞レースの話をした。そのときその彼は「THE WってなんでM-1と同じ12月にやってんねやろ。そもそもTHE Wっていう大会の存在価値がまったくわからへんねんな。なんで女芸人だけ…

2023/12/06 2:13

ふとこのはてなブログを開いてみようと思いつくときは、大抵ひとりで布団に入っている。通知をオンにしているでもなく、他の人の記事を購読するでもなく、つまりは何かを吐露するためのひとつの居場所としてnoteでもInstagramでも Twitterでもなくはてなブロ…

2023/11/11 8:27

今日は朝から、物件を更新する手続きのために管理会社とのオンラインミーティングがある。この深夜は近所にある24時間営業のスーパーへ買い物に行った。みかんとバナナと野菜を購った。ほんとうはお菓子も買った。ここ一週間は10本くらい映画を観た。毎日会…

「エドワード・ヤンの恋愛時代」(2023年9月8日、京都シネマにて)

初エドワード・ヤン。影の使い方が美しかった。 表情が見えないことの意味をこんなにも映像で実感したのははじめてかもしれない。光や陽のもとにさらされる、人に見せるための行動。夜の闇に紛れる、自分のための言葉。 急成長の発展が生むすれ違いや衝突の…

2023/09/19 2:43

久しぶりに開いた 静かな部屋 冷蔵庫の駆動音 洗面台に落ちる水滴 ああこれが愛かと思う エドワード・ヤンが私を見ている クローゼットの扉にて 何を食べても解決しそうにない空白感 閉じた目の奥に広がる宇宙 波の音だけが聞こえる砂浜 に寄せては返して打…