明朝

全、きみに告ぐ

風に溶けていくこと

どうでもいいことは言葉にできるのに、本当に伝えたいことは遠回しにしか伝えられない

匿名性の影は、己が傷つくことを避けようとしている私のことを一時だけ隠す

人間関係はいつだってグロテスクで、隣にいる人のなかは赤い

 

シャンプーをしているとき、「"シャンプー"という行為、何やねん」と思う。その後すぐ「まあでも汚いよりは綺麗なほうがいいよな」と思う。

暇のように見える時間と一見深刻でないような不安を持て余すと、脳が「生きるとは」「働くとは」「人間とは」みたいな島に船を出す。

 

即物的でありたくない、という思いが即物的に見えうることもある。

 

君は平気で生きているように見える

見えるだけ

 

見えている部分でしか人は人を認識できない。この事実には絶望もときめきも両方抱く。そのうち眠たくなると、「人間関係むずかしすぎる」と頭の中で呟きながら眠りに落ちる。

 

「人は普通、死にたいと毎日思っているわけではない」らしい。

 

生きながらえていくには、どうか最善の対処を。

 

以下、最、かは分からないけれど善の対処。

・猫を吸う

・ペットステップで犬を見る

・アイドルの動画を見る

・食べる

・寝る

・深夜ラジオを聞く

・散歩する

・絵を書く

・日記を書く

・一日乗車券を買ってただ電車だけに乗る

・ギターを弾く

・人に相談する

 

 

原因の根本を解決すること、消し去ることが困難なときもある。そのときはただ、時間の経過に身を任せればいい。時間はひとしく風化させていく。