明朝

全、きみに告ぐ

「なんだっていいんだよ」と君が言ってくれるから

友達が口ずさむ大森靖子の「マジックミラー」が愛おしかった。いままでの嘘 全部ばれても、あたしのこと好きでいてね。あわよくば一生仲良くありたい。自分の性質を知った結果 人との真摯な向き合い方が分からなくなった。そう打ち明けると君は小雨がぱらつくなか話を聞いてくれた。適当な言葉が見つからないけれど、と前置きをしながら言葉を紡ぐ君の声はいつもと変わらずふわふわと軽いのに、いつもに増して芯があった。変わらなさが私には心強かった。ポジティブな「なんだっていい」もあるんだな。いつかの返歌のようだった。深夜に短歌を詠みあったり馬鹿な話をしたり、これからもそうあれたらと思う。今日も今日をやっていこうね。