明朝

全、きみに告ぐ

祝日を越えて



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気分を切り替える方法を「出かける」以外に知らない。

 

出かけるならシャワーを浴びるしスキンケアやメイクもするし、ときにはコンタクトレンズもつける。ルーティーンが、体をOFFからONに切り替える。

 

今日は日曜だけど明日は月曜だから、気分を切り替えなければならない。これから行くところもないし、もうこの時間から登校しちゃおうかなぁなんて考えている。それはそれで楽しいでしょ、きっと。

目の前の端末は、くるりの『言葉はさんかく こころは四角』を小さなスピーカーから再生する。

氷水にかぼすを絞って飲む。新鮮なビタミンと鉄分を摂取するとき、少しだけ許された気持ちになる。

 

明日はいつも大学で行く部屋が閉まっている日。いつもの部屋で会う、いつもの人たちは明日はどこにいるんだろう。あの広くないキャンパスのどこかで、誰かと、お昼ご飯を食べるのかな。私も同じように、あの広くないキャンパスのどこかで、誰かと、お昼ご飯を食べるんだろうな。

 

明後日は祝日だから、いつもの部屋に次に行くとしたら水曜だ。こうやって数えるくらいには私にとってその部屋が大切な空間であり、そのことに気づくたび、ほっとする。大切だ、と思える空間や、ここにいたい、と思える人のいる空間がまだ近くに存在すること。安心を側に。