明朝

全、きみに告ぐ

中森弘樹「ゴースティング試論ーーCMC空間の恋愛をめぐる一考察」(2021年10月13日、読了)

中森弘樹(2021)「ゴースティング試論ーーCMC空間の恋愛をめぐる一考察(特集=〈恋愛〉の現在――変わりゆく親密さのかたち」『現代思想』49巻10号、pp.130-140

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・この号の『現代思想』の内容(青土社HPより)

「恋愛」はいま、どうなっているのか――恋愛研究の最前線

ライフコースの多様化を背景に、必ずしも結婚を中心としない視座から恋愛を捉える重要性が増しつつある。しかし同時にこの「恋愛」という概念自体もまた、根本的な問い直しを迫られているのではないだろうか。本特集ではポリアモリーアセクシュアル/アロマンティックを含め、異性愛中心的な「恋愛」の規範が排除してきたさまざまなありように目を向けつつ、その「現在」を多角的に検討したい。

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読書会をきっかけに読みました。どれも読みたいけれどまずは深海さんの論考と中森さんの論考から……。

「突然に一方的に友人・知人との連絡を断つという意味で用いられる英語表現」(p.130)であるゴースティング。今回初めて知った言葉でした。自己の体験にも納得感とともに思い至ることができて、耳の痛さとともに興味深かったです。恋愛においてという本号の視点もあいまって。


ゴースティングしたこともされたこともある個人が体験をどう踏まえて、次へ進めるか。立ち止まる自由もあるな、とか。関わり合いの中で考え続けたい、いくつかのテーマに出会う論考でした。あと、この論考を一緒に読みたいなあ……という友人の顔が複数、頭に浮かびます。


次は、同じく中森さんの『失踪の社会学』を読みたい。数ヶ月前手に取った時はあまりに射抜かれて読み進められなかったので、中央図書館で再度借りたいま改めて少しずつでも。